【恐竜図鑑】ケラトサウルスとは？角のある“イカツい肉食恐竜”の正体に迫る！

🔍 ケラトサウルスとは？

**ケラトサウルス（Ceratosaurs）**は、ジュラ紀後期（約1億5,000万年前）に北アメリカなどに生息していた中型の肉食恐竜です。
その最大の特徴は、鼻の上にある小さな角と、背中から尾にかけて並ぶ骨のこぶ。学名はギリシャ語で「角を持つトカゲ（Cerato = 角、saurus = トカゲ）」という意味です。

🧬 基本データ

項目	情報
学名	Ceratosaurus nasicornis
時代	ジュラ紀後期（約1億5,000万年前）
分類	獣脚類ケラトサウルス科
食性	肉食（魚・小型恐竜・死肉など）
体長	約6～7メートル
体重	約1トン
発見地	アメリカ（ユタ州・コロラド州など）
特徴	鼻の角・背中の突起・長い尾

🦴 どんな姿だったの？

ケラトサウルスはティラノサウルスほどの巨大さはありませんが、その見た目は非常に印象的でした。

🦴 主な特徴：

鼻の上に1本の小さな角（鼻角）
→ 視覚的威嚇や求愛ディスプレイの役割があったと考えられています。
背中から尾にかけて骨の突起
→ 防御というより“飾り”の意味合いが強い説が主流です。
短めの腕と3本の鋭い鉤爪
→ 獲物を抑え込む、死肉をかき分けるなどの用途が想定されています。
長くてしなやかな尾
→ バランス保持や素早い方向転換に役立ったと考えられています。

🍖 どんな暮らしをしていたの？

ケラトサウルスはティラノサウルスのような覇者ではなく、よりニッチな狩りをしていたとされています。

主な獲物は、魚類・小型恐竜・死肉
水辺の生態系にも適応していた可能性（特に尾の形状が泳ぎに向く）
同時代にアロサウルスと共存していたが、食べる獲物の種類が違うことで棲み分けしていたと考えられています。

🧪 発見の歴史

最初の化石は1884年にアメリカのユタ州で発見。
有名な古生物学者エドワード・D・コープによって命名されました。
後の研究で多くの化石が発見され、複数の種（例：Ceratosaurs dentisulcatusなど）が識別されています。

🧠 他の肉食恐竜との違い

比較相手	違い・特徴
アロサウルス	より大型・支配的。ケラトサウルスは水辺や狭い環境に適応。
ティラノサウルス	時代が異なる（Tレックスは白亜紀末期）、Tレックスより小型で軽快。
スピノサウルス	スピノは水中適応が顕著。ケラトサウルスは“陸も泳ぎもできる”万能型？